スタッフブログ 2025.07.16
目の前に、少し古びた一軒の家がありました。
大きく深呼吸をすると、木の匂いがふっと鼻をくすぐり、誰かの暮らしの記憶がそこかしこに残っている。
きっとこの家も、かつては誰かの宝物だったんだと思います。
けれど時間が経つと、扉の立て付けが悪くなったり、床がきしんだり、使いづらい間取りに悩まされたり――
「そろそろ建て替えかな」「新しい家を探そうかな」
そんな声が聞こえてくるのも、よくあることです。

でも、ちょっとだけ立ち止まって、こんな問いを投げかけてみませんか。
「この家、ほんとうにもう終わりですか?」
窓から見える木々の影、時間の中でまろやかになった梁、
子どもたちが背比べをした柱の傷――
それらすべてが、世界にたったひとつの「暮らしの歴史」です。
わたしたちが大切にしているのは、「壊すか・買うか」ではなく、
“再構築する”という視点。
家は、モノではなく、物語です。
素材を読み解き、暮らしのリズムを聴き取り、
過去と未来のちょうどいい間にある「今」をつくる。
そんな家づくりが、私たちの仕事です。
リノベーションは、住まいとあなたの関係を変えてくれる
リノベーションとは、ただ「直すこと」でも「新しくすること」でもありません。
本当に大切なものを残し、未来に手渡す作業。
使わなくなった和室を、家族が自然と集まるダイニングに。
冬は寒く、夏は息苦しかった家を、心地よくめぐる空気のある家に。
そのプロセスには、「家が変わる」だけではなく、
「暮らす人の価値観が洗練されていく時間」も含まれています。
三島というまちで、丁寧に暮らすということ
三島には、豊かな水があり、湧き水の音が聞こえるまち並みがあります。
高層ビルもない、急かすような喧騒もない。
そこにあるのは、時間をかけて熟成された“風景”です。
そんなまちで暮らすなら、
家もまた、時間を重ねながら育つ「風景の一部」であってほしい。
私たちは、そう願っています。
最後に──あなたの家にも、まだ伸びしろがあるかもしれません
リノベーションは、きっと魔法じゃありません。
けれど、眠っていた価値に光をあてることはできます。
もう一度、あなたがこの家に「ただいま」と言いたくなるような、
そんな住まいを、一緒につくっていけたらと思います。
ご相談は、無料です。
古い家を残すかどうか迷っている方、中古物件を購入しようか考えている方、
まだ決めていなくても大丈夫。
住まいについて、ゆっくりお話ししませんか?
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