Kazumasa Yamanashi Architectural Design Office

「かっこよくなくていい。自分が好きならそれでいい」というY様のご要望の通り、過度な装飾をせずにシンプルな外観となりました。

玄関は重厚でありながら、木が持つ優しさの感じる引き戸を採用しました。
この奥にある土間に明かりを取るための窓もアクセントとなりました。

「借景」という言葉をご存知でしょうか？遠くの山などのけしきを、その庭の一部であるかのように利用してあることをいいます。自然が大好きなY様がいつも緑を感じられるように設計いたしました。

「明るくて気持ちの良い風の流れる家がいい。」そんなY様のご要望にお応えすべく、窓の配置や間取りに配慮しました。

Y様の強いご希望で靴を履いたまま楽しめる土間は、「遊びスペース」と「見て楽しむ収納スペース」の２エリアをL字で分けました。「遊びスペース」ではレコードを聴きながらゆっくりと大好きなお酒を楽しむのだとか。

この奥の壁にプロジェクターで映画を映すんだそうです。ここでお酒を飲みながら映画やLIVE映像を見るなんて、おもしろい発想ですよね。

いつも近くに家族がいられるように大きなお部屋は作らないというY様のポリシーのもと、面積としてはコンパクトに抑えつつも、吹き抜けにすることで広々とした空間となりました。

できるだけエアコンや暖房機器に頼らずに、自然の明るさ、自然の温かさ、自然の風の力で快適に過ごせるよう通風に配慮しました。

できる限り電力に頼らずに暮らしたいというY様のご要望で様々な角度から光が入り込むよう採光計画を組みました。

木とアイアンの組み合わせはとても美しい。シンプルであり空間の中にうまく溶け込みます。

あえて食器棚を大工さんにつくっていただくのではなく、生活の中で自分にとって一番使い勝手が良いように、お客様ご自身で棚をこれから制作していきます。
住まう方ご自身の手で完成させていく住まいというあり方も素敵だと思います。

まるで昔の電車の窓のように重たい窓。でも、それが良い。なんでもかんでも便利にせずに、そういった不便さを楽しみに変える暮らし方って素敵ですよね。

土間でお酒を楽しむご主人に、ここから奥様のお手製おつまみを出すのだそうです。家にいながら居酒屋気分を味わいたいというご主人のこだわりの窓です。

お料理好きの奥様のご希望で天板は人工大理石を採用しました。現代の住宅設備は多種多様ですから、お客様のご要望の先にある本質を見極め、暮らしやすい設備をご提案いたします。

広めにとったクローゼットも床は無垢材を採用しました。木の香りを感じながら心地よい睡眠を。。。

サニタリールームにはたくさんの明かりが入るように設計しました。
急な雨が降った時にもお洗濯物をこのサニタリールームに干せるように、広いスペースを確保しました。

建物の顔ともいえる玄関は既製品ではなく、職人が世界に一つだけの玄関をおつくりしました。

Y様がもっともこだわった土間にて記念撮影。これからここで楽しい時間をお過ごしいただけることを心よりお祈りいたします。