現場レポート 2019.02.25
最近は既製建具の普及により、木製建具を製作する事が以前よりも少なくなった。
LIXIL、YKKap、三協アルミなどの大手メーカーの商品に見られるように、機能性、断熱性だけでなくデザイン性においても、多くのバリエーションの中から選択できるようになった。
確かにコスト面やメンテナンス性においては優れているかもしれない。
でも、少し寂しい気もする。。。
例えば玄関戸だ。「 建物の顔 」とも言える玄関廻りは、
設計者の設計思想であったり、お施主様の個性がよく出る。
シンプルなデザインを好む人もいれば、豪華さや風格を見せたい人もいる。
いずれにしろ、「自分らしさ」が出るところだ。
木製建具は無垢の素材感だけでなく、経年劣化による変化を楽しむことができる
のが醍醐味の一つだと思う。
(想いを継承する懐かしさのある家)より
土間のある家(三島市)も玄関戸の製作段階に入った。
希望はある。でも、予算は限られている。
という訳で、今回はドアハンドルを取りよせてみた。
ハンドルのデザイン一つで雰囲気はだいぶ変わる。
手頃な価格の割には、無骨なアイアンと古材の風合いが意外とマッチしている。
細かなキズや、あまり持ちやすくない所にとても愛着を感じる。