スタッフブログ 2026.02.02
先日、家族のお祝いで、
15年前に私たちが設計をお手伝いしたお寿司屋さんを訪れました。

久しぶりにくぐる、その扉。
一歩足を踏み入れた瞬間、
懐かしさと同時に、言葉にしづらい誇らしさが胸に込み上げてきました。
設計当時、
このカウンター越しに交わされる会話や、
大将の所作、
お客さまが肩の力を抜いて過ごす時間を、
何度も頭の中で想像しました。
そして15年という時間を経た今、
その風景が、変わらずそこにありました。
大将の握るお寿司は、相変わらず繊細で、
ひとつひとつに迷いがなく、
口に運ぶたびに、静かな感動があります。
軽快なトークも健在で、
店内には自然と笑顔が生まれ、
料理と会話が心地よく行き交っていました。
設計したのは「空間」ですが、
そこに流れていたのは、
人と人との時間そのものだったのだと思います。
お腹が満たされるだけでなく、
不思議と心まで満たされていく。
そんなひとときでした。
設計の仕事は、
完成した瞬間がゴールではありません。
その場所が使われ、
人が集い、
年月を重ね、
「いつもの場所」として愛され続けていくこと。
その時間に、
設計者として立ち会えることは、
何よりの喜びだと改めて感じました。
派手さはなくても、
時を重ねるほどに馴染み、
人の記憶に残る空間であること。
これからも私たちは、
目の前の図面の先にある「時間」を想像しながら、
一つひとつ、丁寧に設計と向き合っていきたいと思います。




