Kazumasa Yamanashi Architectural Design Office

大工の家系に育った私は、幼少より欲しい物は自ら作り上げる事が習慣となっていました。
「あれがないからできない。」という発想では、何も得る事ができず、「どうしたらできるだろうか。」という発想から、小さいながらに考え、その考えを形にすることを楽しんで行ってきました。今日の先進国日本では、ものが溢れ、欲しい物はすぐに手に入る時代になり生活は豊かになりました。

しかし、それと同時に工夫することや、自ら作り上げる楽しみ、物に対する愛着が薄れている気もしています。
機能性・利便性を追い求めるだけでなく、人の心にとって何が大切かを考えています。
『故きを温ね、新しきを知る（温故知新）』　
様々な事が便利になり過ぎた今日だからこそ、そんな発想の転換が必要なのではないでしょうか？